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1996.06.01

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年中行事の中の和菓子とその行事との歴史(第4回)

顧問 故 谷岡 美雄
七月 ― みたらしだんご ―
土用の丑の日に催される暑気祓い厄除け儀を御手洗(みたらし)祭ともいう、下鴨神社参道糺の森にあります。井上の社の社殿床下から湧き出る清水の御手洗川(ヒザ下)に入り、手足を清めて神社にお参りします。この前の茶店で売られているのがみたらしだんごです。大玉(頭)1ヶに小玉(手足)4ヶの計5ヶを串にさし、しょうゆたれをつけた神饌菓子であります。子供の頃、祖母につられて参詣した頃、人ごみいっぱいでこの御手洗川になかなか入れなかった覚えがあります。
八月 ― 麩まんじゅう ―
8月は暑くて甘いものどころではありません。しかし、料亭では打ち水した庭を前にしての会席料理は格別であります。この料理のデザートに麩まんじゅうが出ます。生麩にもち粉を混ぜ、小さく丸めてゆで、笹に乗せて置き砂糖をしたものは麩嘉の創製であります。
また餡を包んだものもありますが、料理人の作る一品です。粽が3月10日頃から5月30日までの供料とし、また同寿大膳に5月5日の供料として記載されています。和名抄によれば、900年後期にはマコモやチガヤの葉でくるんで灰汁で煮た粽を5月5日の端午の節句に食べる風習があるとの記述があり、今の鹿児島のアク巻きのようなものではないかと思われます。この風習は楚国(前300年)の詩人屈原が戦国の世を儚んで泪羅に入水自殺したのを姉が弔って竹筒に米を詰め、川に投じたとの伝説に始まったといわれます。現在のような葛粽、外郎粽は川端道喜の租が始めたもので、世は戦国でその笹巻きが槍の千段巻に似ているので、粽とちまきと称するようになったといいます。

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