波里通信 第3号

1996年4月発行

- 目次 -
・年中行事の中の和菓子とその行事との歴史(第3回) 顧問 故 谷岡 美雄
 5月・6月
・図書紹介コーナー
 ゴマの来た道  著)小林 貞作 発行)岩波書店
・Let'sCooking
 イモピザ
・食べ物の雑学
 じゃがいもの効用

年中行事の中の和菓子とその行事との歴史(第3回)

 顧問 故 谷岡 美雄

五月 ― 粽(ちまき) ―
 5月は五節句のうち、最も良く知られている端午の節句の粽(ちまき)があります。道喜粽は初代川端道喜が天正年間故1550年頃と思われますが、また延喜式(750年頃)には粽が3月10日頃から5月30日までの供料とし、また同寿大膳に5月5日の供料として記載されています。和名抄によれば、900年後期にはマコモやチガヤの葉でくるんで灰汁で煮た粽を5月5日の端午の節句に食べる風習があるとの記述があり、今の鹿児島のアク巻きのようなものではないかと思われます。この風習は楚国(前300年)の詩人屈原が戦国の世を儚んで泪羅に入水自殺したのを姉が弔って竹筒に米を詰め、川に投じたとの伝説に始まったといわれます。現在のような葛粽、外郎粽は川端道喜の租が始めたもので、世は戦国でその笹巻きが槍の千段巻に似ているので、粽とちまきと称するようになったといいます。


六月 ― 水無月 ―
 6月晦日に夏越えの祓いとしてこれを食べると、醒眠笑序(1623年)にあり「しんかうといふもののうへに赤い小豆を乗せた」もので、当時は赤月と称したが、現在では白三角外郎を氷台に見立て、めでたい小豆を散らして水無月といっています。もちろん外郎はそれより古い1370年頃、陳宗数により元より伝えられています。

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図書紹介「ゴマの来た道」

 著)小林 貞作 発行)岩波書店

 アフリカ大陸のサバンナ生まれの胡麻が、5千年以上の歳月と1万5千キロ以上の道のりを乗り越え、現在我々日本人の身の回りにあることに壮大な浪漫を感じざるを得ません。この誰も目にでき得ない悠久なる時の流れを、著者の研究成果で謎解きをしながら話は進展していき、ある種の推理小説を読んでいるような感覚で、一気に読み終えてしまいました。
 胡麻について、一つはその期限、伝播、分布、種類などに関する生物学的な分野から、もう一つは、胡麻食文化の分野からそれぞれ話を述べ、なぜ胡麻がこれほどまでに世界中に広まり、積極的に受け入れられてきたのか、その全てを私に教示してくれました。胡麻油がクレオパトラの美貌に寄与していた話、古代文明のミイラを造るために使われていた話、またテレビ番組の「セサミストリート」が生まれた背景など、興味ある挿話にも枚挙の暇がありません。
 世界の極東~日本に伝播して来た胡麻が日本の技術によって品種改良され、また逆の道を辿って胡麻のルーツにあたる発展途上国と呼ばれている国々の、干ばつや飢餓などの社会的な問題を解決しようとしていることで話は結ばれていますが、胡麻という植物が食物としてのみならず、人類の英和を遥かに越えた大きな力で、我々人間に何か語りかけている気がしてなりません。

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レシピ「イモピザ」

材料(4人分)
じゃがいも 3個・バター 大さじ1・スライスチーズ゙ 1~2枚・
ピーマン  1個・コーン缶 適量・ツナ缶 50g
ソース/マヨネーズ、ケチャップ、こしょう 適量

作り方
1. じゃがいもは皮をむき、おろし金ですりおろします。
2. ピーマンは輪切りにします。
3. 熱したフライパンにバターを入れ、(1)のじゃがいもをこんがり焼きます。(弱火でよく焼きます)
4. 両面焼けたら、その上にソースをお好みの量で混ぜ合わせたものを塗り、コーン、ツナ、チーズ、(2)のピーマンをのせ、ふたをします。
5. チーズが溶けたら、できあがり。熱いうちにお召し上がり下さい。

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食べ物の雑学3

◆じゃがいもの効用◆
 外食などした時、生野菜を注文する人が多いようです。これは野菜がよい、という固定観 念が残っているためです。野菜の中に含まれるビタミン類、特にビタミンCは熱すると破壊さ れてしまうという知識があるからでしょう。
 ところが、じゃがいもというのは熱してもビタミンCの破壊される割合が低いのです。なぜかというと、じゃがいもに含まれる澱粉のおかげでビタミンCを包み込んで熱から守ってくれるわけです。じゃがいもには、レタスの4倍のビタミンCが含まれています。                  
 また、じゃがいものカリウム含有量は、ごはんの16倍もあります。カリウムは、体内の余分なナトリウムを排出する働きがあるので、高血圧症の予防や治療に効果的です。味は非常にたんぱくでどんな料理にも合い、肉料理などに付け合せとして出されます。これはじゃがいもがアルカリ性なので、肉食で酸性に傾いた体内には必要な食品だからです。

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